
画像引用元:シャムキャッツ、キャリア史上もっともバラエティに富んだ楽曲が並ぶニューアルバム発売(動画あり) – 音楽ナタリー
暑すぎた夏が過ぎて、涼しい日が多くなった今日この頃。
都心はもう半袖では肌寒く感じる季節になりました。
秋と冬の境目で、気持ちのいい風と暖かな太陽が降り注ぐ日が続いています。
そんなときに聴きたくなるのが、シャムキャッツというバンドです。
爽やかで穏やかで、ちょっぴりセンチメンタル。
聴いていると身体の芯が熱くなってくるような楽曲は、今の気候にピッタリです。
今回は季節の隙間に染み込むバンド・シャムキャッツの名曲を厳選してお届けしていきます。
シャムキャッツのメンバー紹介と経緯
シャムキャッツは、男性4人組ロックバンドです。
メンバーは・・・
- Vo./Gt. 夏目知幸(1985年6月13日生)
- Gt./Vo. 菅原慎一(1985年6月5日生)
- Ba. 大塚智之(1986年3月9日生)
- Dr. 藤村頼正(1985年9月16日生)
全員同級生からなるシャムキャッツは、高校卒業後に浦安市で結成。
夏目と菅原は幼稚園からの幼なじみでもあります。
デモCD-Rを数枚出したあと、2009年に1stアルバム『はしけ』をリリース。
2011年に発表した楽曲「渚」が、耳の早いリスナーの間で話題を呼び、1000枚限定で販売された1stシングルは即完しました。
その後も精力的な活動を続け、2016年には所属レーベル・P-VINEから独立。自主レーベル・TETRA RECORDSを立ち上げました。
2017年にリリースした4thフルアルバム『Friends Again』収録の「Four O’clock Flower」は、ゆうちょ銀行のCMソングに抜擢。
リリースツアーでは、自身最大キャパのSHIBUYA TSUTAYA O-EASTワンマン公演や、韓国、台湾、中国をまわるアジアツアーも成功させるなど、今大注目のバンドです。
シャムキャッツのオススメ楽曲10選
数ある楽曲の中からシャムキャッツのオススメ10曲を、歌詞とともに厳選して紹介していきます。
- Coyote
- Travel Agency
- GIRL AT THE BUS STOP
- MODELS
- カリフラワー
- マイガール
- このままがいいね
- すてねこ
- なんだかやれそう
- 渚
M-1:Coyote
まず紹介するのは、昨年リリースされた4thフルアルバム『Friends Again』に収録されている「Coyote」です。
出だしのコーラスのハーモニーに心を掴まれたら最後。
夏目の優しいボーカルと温かみのあるサウンドを聴くと、心がポカポカになります。
秋の涼しい風と温かい日差しを浴びながら聴いたら、とろけてしまいそうです。
二度と帰らぬ 美しい日々に 正しさなんかを求めて
大丈夫別に未練なんてないけど
もしかしたらって 時折胸をよぎる きっと元気でいるね
M-2:Travel Agency
続いても『Friends Again』からのナンバーで、アルバムのリード曲の「Travel Agency」。
恋人に触れるように 暗闇に手を伸ばせ
この曲の歌詞は、シンプルなワードなのに深く突き刺さるところが魅力的です。
M-3:GIRL AT THE BUS STOP
2015年にリリースされたミニアルバム『TAKE CARE』の冒頭を飾るナンバー。
爽やかなのに、どこか切ないような虚しいような気分になる曲です。
僕は未だにあの夏の 夜のことをよく思い出す
空には月が輝いていて テトラポットが波を砕く
またね またね
M-4:MODELS
続いて紹介するのは、2014年にリリースされた3rdフルアルバム『AFTER HOURS』収録曲です。
収録アルバムは、CDショップ大賞の関東ブロック賞を受賞しました。
イントロからアップテンポでノリのいいサウンドで、ライブでは毎回盛り上がる代表曲の1つと言ってもいい名曲です。
朝焼けの工業団地に
夜走りのトラックが戻って来る
さめた缶コーヒーを飲み干し
ドライバーの若者は寝床へ帰っていく
M-5:カリフラワー
2018年7月に配信&店舗限定シングルでリリースされたナンバーで、2018年10月現在では最新曲。
Vo./Gt.夏目いわく、“一筆書きで降ってきた”という「カリフラワー」は、“よりコンパクトに、よりバンドらしく”というコンセプトのもと制作されました。
3分弱と短い時間の中で、じんわりと良さがにじんでくるようなスルメ的名曲です。
11月21日にリリースされる予定の5thフルアルバム『Virgin Graffiti』にも収録される予定なので、お楽しみに。
カリフラワーのようにほどけて
いつも笑ってくれてありがとう
愛してる
M-6:マイガール
マイガールは、2016年リリースのシングル『マイガール』の表題曲で、彼らが立ち上げた自主レーベル・TETRA RECORDSからリリースされた最初の作品でもあります。
筆者は個人的にこの曲で、シャムキャッツの魅力に憑りつかれました。
“そばに来なよ マイガール”という言葉から始まる楽曲は、最初は綺麗なメロディラインを響かせます。
しかし最後のアウトロが始まる頃には、まるで恐竜のようにギターが鳴き、夏目が“マイガール”と叫ぶ。
音源だけでも圧倒的なのに、そんな光景を生で目撃してしまったら、もうシャムキャッツの沼から抜け出すことはできないはず。
今までありそうでなかった、極上のラブソングです。
だいたい世の中は暗い? つらいことばっかり?
ニヒルな奴はいいねえ 楽しそうにしているさ
M-7:このままがいいね
2017年末に配信リリースされ、2018年1月に店舗限定シングルでリリースされたナンバーです。
“また踊りたくなってきた”というバンドの思いから制作されたダンサブルな曲で、思わず身体を動かしたくなる一曲。
2018年を代表するアンセムになる予感がしてなりません。
来月21日に発売予定のニューアルバム『Virgin Graffiti』にもAlbum Mixで収録される予定です。
繰り返すいつもの日曜
止まらないキスで埋めようよ
粒入りぶどうジュースのよう
まぶしい水しぶきをくぐって!
M-8:すてねこ
続いて紹介するのは、2016年11月にリリースされたEP『きみの町にも雨はふるのかい?』に収録されているナンバー。
筆者的には、先述した「マイガール」と1位2位を争うくらい好きな曲です。
歌詞に出てくる日常風景の切り取り方に、バンドのセンスをひしひしと感じます。
終盤の夏目と菅原の幼なじみコンビによるハーモニーも、聴きどころの1つです。
ベランダの向こうの町にはさ いろんなやつが暮らしてるぜ
バンドやめた郵便屋とか 土日も仕事のねえちゃんとかさ
M-9:なんだかやれそう
2012年にリリースされた2ndフルアルバム『たからじま』の1曲目を飾るナンバー。
今まで紹介してきた曲とは一味違う、遊び心に富んだ無邪気な楽曲です。
シャムキャッツのフレッシュな側面を味わいたい人にはピッタリな一曲。
やれそう
なんとなくいけそう
やらせてよ
もっともっともっと
M-10:渚
最後に紹介するのは、2011年3月に1000枚限定でリリースされた1stシングル『渚』の表題曲。後に2ndフルアルバム『たからじま』にも収録されました。
シャムキャッツの知名度アップに貢献した曲と言っても過言ではない曲で、ライブでの盛り上がるナンバーです。
どこか幻想的なサウンドと疾走感あふれるビートで、身体が曲の世界に持っていかれそうになります。
砂の気持ちになったよ
ああ渚、これからどこへ行こうか
待ってたよ
甘い気持ちで言うんだよ
ああ渚、これから何をしようが勝手だよ
ディスコグラフィー
※デモ盤、流通限定盤は割愛
アルバム、EP
1stフルアルバム『はしけ』(2009年4月22日)
2ndフルアルバム『たからじま』(2012年12月5日)
1stミニアルバム『GUM』(2011年11月23日)
3rdフルアルバム『AFTER HOURS』(2014年3月19日)
2ndミニアルバム『TAKE CARE』(2015年3月4日)
1stEP『君の町にも雨はふるのかい?』(2016年11月16日)
4thフルアルバム『Friends Again』(2017年6月21日)
5thフルアルバム『Virgin Graffiti』(2018年11月21日)
シングル
1stシングル『渚』(2011年3月9日)
2ndシングル『サマー・ハイ』(2011年8月24日)
3rdシングル『マイガール』(2016年8月10日)
シャムキャッツ好きにオススメのバンドを紹介!
今回紹介したシャムキャッツの楽曲を聴いて、“あっ、こういうのが聴きたかった!”と思った方は、以下のバンドもオススメです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。紹介するのは、以下の4組。
- cero
- Yogee New Waves
- never young beach
- MONO NO AWARE
cero
まず紹介するのは、シャムキャッツよりもキャリアの長い3人組のceroです。
2004年に結成されたceroは、地道な活動を経て2011年に1stアルバム『WORLD RECORD』をカクバリズムからリリース。
2015年にリリースされた3rdアルバム『Obscure Ride』は、各方面から大絶賛され、フジテレビ『SMAP×SMAP』への出演を果たしました。
そして2018年5月にリリースした4thアルバム『POLY LIFE MULTI SOUL』では、オリコンデイリーチャートで初登場1位を獲得。
新機軸のダンス・ミュージックで全国の音楽通をうならせている大注目のバンドです。
正式メンバーは3人ですが、ライブでは現在8人編成で大迫力のパフォーマンスで魅せ続けています。
シャムキャッツとはVo./Gt.夏目が、ceroのフロントマン・高城晶平が営むカフェバーのRojiで、ソロライブを開催するなどの関わりがあります。
cero『POLY LIFE MULTI SOUL』
Yogee New Waves
続いては2013年に結成され、今年2018年3月にビクターエンターテインメントからメジャーデビューを果たした4人組ロックバンド・Yogee New Wavesです。
爽やかでおしゃれなシティ・ポップとロックンロールが良い具合に混ざりあって、聴いていると軽やかな気持ちになってきます。
キャリア的にはシャムキャッツの後輩にあたりますが、現在破竹の勢いで急成長を遂げている期待のバンドです。
Yogee New Waves『WAVES』
never young beach
次に紹介するのは、2014年の結成されて2017年1月にビクターエンターテインメントからメジャーデビューを果たした4人組ロックバンド・never young beachです。
フロントマンの安部勇磨は、俳優の高橋一生の弟でもあるため、その方面から耳にした人もいるのではないでしょうか。
安部の柔和で誰からも愛されるキャラクターと、はっぴいえんどを彷彿とさせる音楽性でファン層をどんどん拡大してきています。
天気の良い日に散歩しながら聴くのがオススメです。
never young beach『YASHINOKI HOUSE』
MONO NO AWARE
最後に紹介するのは、東京の秘境・八丈島から飛び出してきた4人組ロックバンドのMONO NO AWAREです。
ユニークな言語感覚と、気持ちを駆り立てるサウンドで新たなロックバンドの可能性を提示し続けているニューカマー。
2016年にはフジロックの名物企画“ROOKIE A GO-GO”への出演も果たしています。
2018年9月に開催されたシャムキャッツの2マンツアー“ALSO”の東京公演では、MONO NO AWAREが対バンの相手を務めました。
MONO NO AWAREについての記事は以下でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
MONO NO AWARE『人生、山おり谷おり』
まとめ:毎日のアクセントに、シャムキャッツの音楽を。
ここまで、シャムキャッツのオススメ楽曲を独断と偏見で厳選して紹介してきました。
もちろん、今回紹介した曲以外にも素晴らしい曲はたくさんあるので、ぜひ作品1枚通して聴いてみてください。
そして11月21日には待望のニューアルバムもリリースされます。
つい先日ジャケット写真が公開されましたが、女の子がフルーツで目薬をさそうとするインパクトがすごい写真でしたね。
ますます新作への期待が高まります。
また彼らの音楽は生で聴くと、より一層シャムキャッツの魅力がダイレクトに伝わってくるので、気に入った方はぜひライブに足を運んでみてください。
それではまた、良い音楽とともにお会いしましょう。
お元気で。