今回はオリンパスホール八王子に沢田研二ことジュリーのライブを観に行った話をつらつらと書き連ねていく。
2018年8月25日。僕が初めて沢田研二のライブに行った日だ。
初めて生で観たジュリーは、全盛期のような容姿端麗なルックスではなかった。
“ジュリーって全然変わらないよね。”とは口が裂けても言えない。
しかしそれは当たり前のことだ。数十年前の姿と同じはずがない。
それでもテレビから姿を消して、ひたすらライブのみでファンと交流してきた今のジュリーのライブを観ていると、アツいものが込み上げてきた。
僕は、“70歳になってもまだまだ活動し続けるんだ”という彼の気概を、ライブからひしひしと感じ、そのバイタリティにすっかりやられてしまったのだ。
ジュリーは今、若さや美しさとは別の次元で輝いていた。
しかしこの「カサブランカ・ダンディ」の動画は、いつ観ても本当にかっこいいなぁ。
・・・という出だしでジュリーを激推しする記事を書くつもりだった8月末。だけどうまくまとまらなくて、途中のまましばらく放置していた。
しかし珍しく朝のニュースでテレビにジュリーが映っている。
その瞬間、“やっぱりジュリーって全然変わってなかったんだ”と、実感した。
70歳を過ぎてもなお、未だに話題になるジュリー。
ジュリーは僕が生まれるずっと前から、数々の伝説を残していたのだ。
日本で初めて全国ツアーを敢行したのはジュリー。
10年前の還暦コンサートでは1000人のコーラス隊をしたがえ、前人未到の約6時間半でフルコーラス80曲を歌いきるステージをやりきったのもジュリー。
1967年にザ・タイガースの一員としてデビューして以降、話題になってない時期がないのは、さすがとしか言いようがない。
ジュリーというもはやブランドの域に達したものを、今もなお守ろうとしている。
決して安売りをしないジュリーの一貫した姿勢に、僕は感銘を受けてしまった。
だって極論を言ってしまえば、すでに一生暮らせるほどの富も名誉も築いてきたはずのジュリーが、70歳になってまで全国ツアーをやる必要などないのだから。
それでもなお全国ツアーを毎年のようにやり続けるジュリー。
数十年にわたり芸能界・音楽界のトップに君臨し続けたのにも関わらず、まだ歩みを止めないという事実。
その事実こそが、誰になんと言われても揺るがない、ファンを大事にしているという証だと思う。
そういう側面でジュリーを見つめると、畏敬の念でいっぱいになる。
きっとライブに行ったこともない人が、今回のことを批判的な態度でぶつくさと言うのだろう。
でもそれはそれで良いと思っている。
ジュリーが2018年の今、平成の終わりにまた話題の中心になりつつあるこの現状が、たまらなく刺激的だから。
そして今回の件で確実に言えることは1つ。
ジュリーがライブをドタキャンしなかったら、ジュリーが朝のテレビに映ることも、お茶の間で話題になることはなかったということだ。
言いたいことはもう、わかりますよね。
最後にジュリーの好きな曲をいくつか紹介して、お別れです。
極私的な文章で、失礼しました。
それではまた、良い音楽とともにお会いしましょう。
お元気で。
勝手にしやがれ
TOKIO
時の過ぎゆくままに
「時の過ぎゆくままに」は、以下の記事でも紹介中。
ス・ト・リ・ッ・パ・ー
ダーリング
主な収録作品
シングル・コレクション『沢田研二 A面コレクション』
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ベストアルバム『ROYAL STRAIGHT FLUSH』
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