『音楽中毒』が独自の賞を勝手に開催します!
その名も「Murommy Awards」(ムロミー賞)!
記念すべき第1回目の発表は、下記の7部門。
- Song Nominees
- Album Nominees
- Artwork Nominees
- Music Video Nominees
- Live Performance Nominees
- Online Live Performance Nominees
- Movie Nominees
このページでは、Album Nomineesを紹介していきます。
ノミネートされたのは計10作品!
その中からBest Album of The Year(最優秀アルバム賞)を1曲選定いたします。
選考対象期間:2020年1月1日~2020年12月31日
【あわせて読みたい!】Song of The Yearの結果はコチラ!
Album Nominees
今回のノミネート作品は、次の10作品です。
- Chara+YUKI『echo』
- サニーデイ・サービス『いいね!』
- Peter CottonTale『CATCH』
- RYUTist『ファルセット』
- The Lemon Twigs『Songs for the General Public』
- 小山田壮平『THE TRAVELING LIFE』
- ハンバートハンバート『愛のひみつ』
- 八十八ヶ所巡礼『0567』
- 嵐『This is 嵐』
- 玉置浩二『Chocolate cosmos』
Chara+YUKI『echo』
2020年に入って早々、Chara+YUKIが20年ぶりに復活するという衝撃のニュースが巷を駆け抜けましたよね。
先行リリースされた「楽しい蹴伸び」は楽曲もMVも期待を大きく上回る完成度で、天にも昇る気持ちでした。
そして待ちに待ったアルバム『echo』。
1曲目「愛の火 3つ オレンジ」のアレンジといったら!
私たちとの再会を祝うような多幸感に満ちたサウンドを、心地よく堪能させていただきました。
Seihoさんや大沢伸一さん(MONDO GROSSO)が手掛けた楽曲も収録されるなど、豪華なラインナップのアルバム。
あとは2020年4月にライブハウスで踊り狂うだけだ!と思っていたのですが…。
いつかまた生で会える機会があることを、切に願っています。
サニーデイ・サービス『いいね!』
以前の記事でも紹介しましたが、2020年はサニーデイ・サービスの凄さを“これでもか!”と実感させられた年でした。
このアルバムがリリースされたときは、緊急事態宣言が出る直前くらいで。
まだこの先の社会がどうなっていくかわからない、そんな混沌とした空気感がはびこっていたことを覚えています。
そんなご時世に1曲目「心に雲を持つ少年」のどこか雲行きが怪しくて不安になるギターのイントロが刺さりました。
でも根底にあるのは、曽我部恵一さんの優しさで。
リード曲「春の風」は冒頭から“今夜でっかい車にぶつかって死んじゃおうかな”と、不謹慎ともとれる歌詞なのにも関わらず、聴き終わる頃にはどこか清々しい気持ちになっているんですよね。
「日傘をさして」「コンビニのコーヒー」など、日常の些細な瞬間を切り取った歌詞も、個人的にドツボでした。
そして最後の「時間が止まって音楽が始まる」。
今作がリリースされてすぐ、せわしなく動き続けていた社会の時間が、本当に止まるのを目の当たりにして。
それでもリリースされたこのアルバムは、いつでも聴ける状態にあって。
そのアルバムタイトルが『いいね!』ですよ。
痺れました。
Peter CottonTale『CATCH』
シカゴを拠点に活動する音楽プロデューサー/アーティストのPeter CottonTale。
ゴスペル調の音楽が好きなら、絶対にハマると思います。
ひたすら心地よさを突き詰めたような音楽の連続に、しばらくボーっとしていました。
Chance The Rapperが客演で参加している曲もありで、個人的には大ヒットしたアルバム。
このアルバムをBGMにすれば、どんなに殺伐とした場所でも、ゆったりとした良い時間を過ごせるはず。
RYUTist『ファルセット』
個人的にあまるアイドルにハマることはないんですが、彼女たちの音楽を手掛けるミュージシャンたちが、かなり好みで。
そうなると、「アイドルだし…」とかそういうの、もうどうでもよくなっちゃうんですよね。
結局、曲が良いというのは大前提でありますし、実際に彼女たちの歌声ともマッチするんですよ(プロってすごい!)。
柴田聡子、蓮沼執太フィル、Kan Sano、パソコン音楽クラブ…と、音楽好きなら思わず唸ってしまうようなメンツが楽曲提供されていて。
とくに柴田聡子さんが手掛けた「ナイスポーズ」、蓮沼執太フィルが手掛けた「ALIVE」は、“どうせアイドルの曲でしょ?”なんて見くびっていたら、間違いなく後悔するくらいの完成度。
アルバム通して非常に濃い内容の作品でした。
次はどんなミュージシャンを起用してくれるのか、非常に楽しみです。
The Lemon Twigs『Songs for the General Public』
言葉にすればするほど、野暮になってしまうんじゃないか。
そんな気持ちになってしまいます。
目を引くアートワーク、どこか退廃的な歌声、荘厳なストリングスと荒々しいギターの美しい融合。
聴いていると、遠い目をして夕焼けでも眺めたくなってきます。
小山田壮平『THE TRAVELING LIFE』
小山田壮平(ex.andymori)が、満を持して初のアルバムをリリース。
ささくれ立った時代と人々の心には、彼の優しい歌声が響きます。
もちろん優しさの中には、怒り、悲しみ、悔しさ、やりきれなさ、あさましさ……。
人間の割り切りたくても割り切れない、いろんな感情も込められていて。
きっとそれらを赦していくことが、人生の旅なのかな、と『THE TRAVELING LIFE』を聴いて思いました。
それにしても、彼は年々ピュア度が増しているような気がします。
そのピュアさにリスナーとしての私も引っ張られて、なんだか少年のころの気持ちを思い起こさせてくれるんですよね。
ハンバートハンバート『愛のひみつ』
実際の夫婦に『愛のひみつ』なんていうタイトルを掲げられたら、もう何も言えることはないんですが…(笑)。
“愛”と一口に言っても、様々な形があって。
一緒に生活するパートナー同士だからこそ見える愛を、言葉と音楽で表現するんだ!という気概を、勝手ながら感じさせてもらいました。
ハートフルで、ときにシニカルで、ときにこの世の真理かと思うようなドキッとするような言葉に魅了されっぱなしの今作。
きっと一番大事なことは、“大切な人との日常を愛おしみながら暮らしていく”ということなんじゃないかなと思いました。
あなたは、『愛のひみつ』を暴けましたか?
八十八ヶ所巡礼『0567』
3ピースロックバンド・八十八ヶ所巡礼が2020年春にリリースしたライブアルバムがノミネート。
2019年12月に行われた恵比寿LIQUIDROOM公演から、10曲が厳選されています。
数年前、渋谷に彼らのライブを観に行ったとき、その熱気と超絶プレイに圧倒されたのを覚えています。
『0567』からは、あの頃の熱気を超えるパワーが感じられて、また彼らの生音を浴びたくなりました。
個人的にはMCにもグッときて鼓舞されたりすることもあって。
心が弱っているときに聴いたので、ちょっぴり泣いてしまいそうになりました。
本作は全国流通はしていませんが、バンド公式HPから購入可能です。
嵐『This is 嵐』
アイドル界はおろか、日本の音楽界を引っ張り続けた嵐の活動休止前ラストアルバムがノミネートされました。
そのタイトルが『This is 嵐』、収録曲数11曲という潔さ。
その11曲の中に“王道のポップス”(という言葉を堂々と使えるのも彼らくらい)が凝縮されています。
その極みはやはり、Bruno Marsがプロデュースを手掛けた「Whenever You Call」でしょう。
日本で大衆音楽をやるうえで、1つの頂点を見せつけられたような気分でした。
玉置浩二『Chocolate cosmos』
玉置浩二が2020年のクリスマスイブイブにリリースした『Chocolate cosmos』が、滑り込みでノミネートしました。
今作は過去に自身が楽曲提供した曲をリメイクしたセルフカバーアルバム。
鈴木雅之、Kinki Kids、中島美嘉、研ナオコ、髙橋真梨子、TUBEほか、豪華メンツに提供した楽曲を、玉置浩二の底知れぬ歌唱力で歌い上げています。
2020年末の紅白歌合戦で歌われた「田園」のパフォーマンスに感銘を受けた方も、多かったんじゃないでしょうか。
2021年8月には、今作のリリースライブを収録した映像作品とLPが発売予定なので、そちらも楽しみです。
Best Album Of The Year
そして厳選10作のアルバムから、Best Album Of The Year(最優秀アルバム賞)の発表です!!
記念すべき第1回目のBest Album Of The Year(最優秀アルバム賞)は…⁉
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サニーデイ・サービス『いいね!』
第1回Best Album Of The Yearは、サニーデイ・サービス『いいね!』に決定!!!
9曲約35分の中に、青春のきらめきと鬱屈と幸せが余すことなく詰め込まれていた今作、まさに『いいね!』としか言いようがありません。
延期となっていたリリースツアーも、2021年5月の最終公演を観ることができて、いたく感動しました。
初期の楽曲と並列で聴いても、全く遜色ないどころか、ますますパワーアップしている感じがあるんですよね。
それも今作から新加入したドラマー・大工原さんのフレッシュさが功を奏しているのかもしれません。
これからのサニーデイに、期待しまくりです。
まとめ
以上、今回はAlbum Of The Yearノミネート10作品と、Best Album Of The Yearを紹介してきました。
- Chara+YUKI『echo』
- サニーデイ・サービス『いいね!』
- Peter CottonTale『CATCH』
- RYUTist『ファルセット』
- The Lemon Twigs『Songs for the General Public』
- 小山田壮平『THE TRAVELING LIFE』
- ハンバートハンバート『愛のひみつ』
- 八十八ヶ所巡礼『0567』
- 嵐『This is 嵐』
- 玉置浩二『Chocolate cosmos』
ぜひ皆さんもお気に入りの1枚をディグってみてくださいね。
次回は、Artwork Nomineesでお会いしましょう。
それではみなさん、お元気で。